高校受験対策の最初の問題集の選び方|時期とレベルで決める入口の1冊

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高校受験の問題集が多すぎて、迷っているとき

「高校受験用の問題集って、種類が多すぎて選べない」「うちの子は、いつから何をやればいいんだろう」「本屋に行くと、どれも良さそうに見えてしまう」

この記事では時期やレベル別にどのように高校受験の対策に入っていくかの概要やその考え方を説明します。

高校受験の問題集は、「総復習→単元学習→実践→仕上げ」の4段階に分けて考えると、選びやすくなります。ただ、4つを全部やるわけではありません。残り時間で取れる量から、どの段階から入るかを決めて、その段階の問題集を1冊やりきる。これが基本の考え方です。

想定しているのは、偏差値50〜60程度で、偏差値60程度の公立高校を目指す、塾なしの中3です。この記事では、総復習と単元学習を兼ねた入口の問題集を、時期とレベル別に案内します。そのあとに、スタートが遅くなったとき、過去問の取り扱い方、日頃は行わないが対策が必要な項目を補足します。

高校受験の問題集は、4つの段階で考える

入試対策は、いきなり過去問を解くのではなく、全教科の総復習から入ります。苦手が分からないまま演習しても、どこに時間をかけるかを決められないからです。大きな流れは、次の4つです。

  1. 総復習:全教科の総まとめで、苦手をあぶり出す
  2. 単元学習:あぶり出した苦手を、単元ごとにつぶす
  3. 実践:模試や過去問で、目標点数との差を確かめる
  4. 仕上げ:残り時間と目標点数の差から、やることを絞って完成度を上げる

総復習と単元学習は、1冊の問題集で兼ねます。実践は過去問、仕上げは過去問で見つかった苦手の確かめ直しが中心です。

入口の問題集:時期とレベルで選ぶ

入口は、総復習と単元学習を兼ねる1冊です。理想は、9月までに受験用の問題集を始めること。選ぶ基準は、始める時期と問題集のレベルの2つです。

標準レベル:きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集

9月までに始めるなら、まず旺文社の「きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集」(以下、きちこれ)です。入試対策の中でも基礎〜標準に絞った1冊で、偏差値50〜60程度の公立志望に合います。中3の2学期(夏休み明け)から、原則全問を2周以上。基準は過去問の点数で、1教科70点に届かないうちは、きちこれが合います。

発展レベル:解き方が身につく問題集

きちこれが簡単に感じるときは、旺文社の「高校入試『解き方』が身につく問題集」です。きちこれのレベル上位版で、総復習も単元学習も、この1冊で兼ねます。基準は過去問の点数で、1教科80点以上を安定して取れる教科には、きちこれは物足りません。

基礎寄り:5教科の総復習シリーズ

きちこれでも難しく感じるときは、5教科の総復習シリーズの中でも、基礎寄りのものから入ります。5教科が1冊にまとまっているので、薄い1冊をやりきる経験を早く積めます。その経験が、次の勉強をスムーズにします。学力が低い時期は、教材より、習慣と達成感が先です。10月以降に始める場合も、この1冊から入ります(次の「スタートが遅くなったとき」を参照)。

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スタートが遅くなったとき

境目は9月です。10月以降は、定期テストも挟んで、受験勉強に取れる時間が限られます。きちこれ5教科を2周する量は現実的でなくなるので、5教科の総復習シリーズを1冊、短期間でやって苦手を把握します。そのあと、重点的に押さえる単元を決めて対策し、1月から過去問に入ります。

5教科の総復習は1冊なので、教科ごとの問題集を1冊ずつこなすより、ボリュームが小さく済みます。精度は落ちますが、時間がないので、それで足ります。

過去問の取り扱い方

志望校の過去問に入る時期の目安は、12月から年明けです。志望校の過去問は最終調整に使う貴重な教材なので、それまでの実践的な演習は、学校配布の入試対策問題集、以前の模試、他県の過去問でまかないます。

過去問に入ったら、見つかった苦手の単元だけをきちこれで基礎から確かめ直して、もう一度過去問に戻ります。「過去問→きちこれ→過去問」の往復です。

発展レベルなら、「全国高校入試問題正解」の分野別過去問も選べます。ボリュームも難易度も高く、すべてやれる子は多くありません。偏差値60以下の子には、オーバースペックです。取り組めるなら、あとはひたすら過去問演習です。

過去問のあとの仕上げは、見つかった苦手の確かめ直しが中心です。理科・社会で暗記の漏れが気になるなら、「自由自在 1問1答 理科・社会(受験研究社)」に取り組みます。

日頃は行わないが、受験に向けて対策が必要な項目

学校のワークや定期テスト対策では扱わないのに、入試では出る項目があります。多くの人が対策しておいた方がよいものと、必要な人のみが対策するものに分けます。

多くの人が対策しておいた方がよいもの

  • 数学の計算・小問集合:入試の最初で落としたくない計算問題と小問集合は、入試前に仕上げておきたい分野です。「数学の小問集合対策の問題集2冊」(公開予定)で比べます。
  • 英語のリスニング:入試での重要性が高まっています。問題集としての対策本は、最近出たばかりです。

必要な人のみが対策するもの

  • 古文・漢文:特段の対策をしなくても取れてしまうのが実情で、配点も低く、優先度は低めです。必要なら、薄く最低限の対策にとどめます。「【レビュー】中学 標準問題集 古文・漢文(受験研究社)」(公開予定)
  • 英語の文法の総ざらい:文法がツギハギなときは、入試前に総ざらいします。「【レビュー】中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる問題集(かんき出版)」と、標準以上で英語である程度得点したいときの「高校入試の英文法総ざらい:総合的研究問題集と完全攻略 3年間の総仕上げ」(どちらも公開予定)が候補です。

まとめ

  • 流れ:総復習→単元学習→実践→仕上げ。入口は、総復習と単元学習を兼ねる1冊
  • 入口:9月までなら、標準レベルはきちこれ、発展レベルは「解き方が身につく問題集」。きちこれでも難しく感じるときは、5教科の総復習シリーズ
  • スタートが遅くなったとき:境目は9月。10月以降は、5教科の総復習を1冊、短期間で
  • 過去問:12月から年明け。見つかった苦手は、きちこれで確かめ直す
  • 対策が必要な項目:数学の計算・小問集合とリスニングは、多くの人が。古文・漢文と英語の文法の総ざらいは、必要な人のみ

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9月までに始めるならきちこれのレベルと使い方

10月以降に始めるなら中3の11月からの高校受験対策

過去問に入るなら高校入試の過去問の使い方です。

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