中学英文法パターンドリル(中1・中2・中3)はやるべき?レベルとやり方【レビュー】

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「英文法パターンドリル 中学1年/中学2年/中学3年」(文英堂。以下、パターンドリル)は、同じ形の文をくり返し書いて、英文法を身につける問題集です。

1回分が見開き2ページで、ぱっと見ると取り組みやすそうな問題集です。レベル的には標準レベルで、ニューコースや標準問題集と、どちらにしようか迷いますよね。

先に結論を書いておくと、パターンドリルは、弱点を分かったうえで使えば、基礎固めに良い問題集です。単元を細かく分けて同じ型をくり返すので、手で覚える方が楽な子には取り組みやすい1冊。ただ、これだけで文法学習を終えず、そのあとにニューコースや標準問題集に取り組めれば、より盤石になります。

目次

パターンドリルはどんな問題集か

ひと言でいうと、文法の型を、頭で考えるより手で書いて覚える、文法の基礎固めの問題集です。

  • 時期:中1〜中3の通年。学年別なので、学校で習う単元に合わせて進める
  • 目的:単元ごとの文法の型を、くり返し書いて覚え、基礎を固める
  • 合う子:定期テストで平均点から80点を狙う子。頭で考えるより手で覚える方が楽で、たくさん書くのが苦にならない子

標準レベルの中ではやや下のレベル感

パターンドリルは、日常学習用の標準レベルの英文法の問題集で、標準レベルの中ではやや下の方。定期テストでいうと、平均点から80点を狙う層のイメージです。

  • 教科:英語(文法)のみ
  • 範囲:学年別(中1・中2・中3)
  • 教科書準拠:準拠ではない。どの教科書を使っていても取り組める

同じ標準レベルの英文法の問題集には、ニューコース問題集(学研)と、その1つ上のレベルの標準問題集(受験研究社)があります。どちらも、パターンドリルのあとに取り組む問題集になります。

⇒ 標準レベルの問題集は、こちらの一覧にまとめています

これらが難しく感じる場合は、「ひとつひとつわかりやすく」(学研)などの基礎問題集が1つ下のレベルになります。

⇒ 基礎レベルの問題集はこちら

中身の特徴 → 何度も繰り返す

いちばんの特徴は、同じ型の文を、問題の形を変えながら何度も書かせる作りです。

  • 細かい区切り:1学年分の文法を、60前後のセクションに分けている(中2は64、中3は60)
  • 1回の量:1セクションが見開き2ページで、1回30分ほど
  • 問題の並び:選択問題→並べかえ問題→英作文問題の順に、同じ型をくり返す
  • 解答:取り外せる別冊
  • 大きさ:B5判
パターンドリル疑問詞who 見開き
パターンドリル疑問詞who 見開き2

このように疑問詞whoでこれだけ同じパターンを繰り返します。ちなみに、疑問詞who①となっており、次のページも疑問詞who②となっています。他の問題集だと、whoやwhereやwhenなど疑問詞ひとつでまとめられることも多いですが、このように1つのものをひたすら繰り返すのが最大の特徴です。

ニューコース、標準問題集との違い

同じ標準レベルでも、重視しているものが違います。パターンドリルは「同じ型を手でくり返すこと」、ニューコースや標準問題集は「いろいろな問題で頭を使うこと」と表現できます。

パターンドリル:同じ型を手で覚える

1つの型を、選択→並べかえ→英作文と形を変えながら、何度も書きます。書く量が多いぶん、型が手に残ります。頭で理屈を考えるより、手を動かして覚える方が楽な子には、おすすめです。最後は英作文をガッツリ書くので、文法の型は身につきやすいです。

ニューコース・標準問題集:いろいろな問題で頭を使う

1つの単元の中に、問題のパターンが色々あるんですよね。なので、解いていると必然的に頭を使います。単元の理解を、体系立てて積み上げられるのが良いところ。

学年版を学校より少し先取りして進めると、公立高校を目指す英文法の土台になります。

どちらを選ぶか

どちらか1冊だけをやるなら、ニューコースです。いろいろなパターンの問題で頭を使うので、1冊で単元の理解まで積み上げられます。

ただ、もし時間が許すなら、パターンドリルで型を手で覚えてから、ニューコースや標準問題集に取り組む方が盤石です。

まずは理解より手を動かすことを重視するか、頭を使って覚える方が良いかは、その子の特性によって変わります。頭を使うのが苦手で、手で覚えることに苦痛を感じない子なら、パターンドリルから入るのが合っています。その場合は、次の弱点を分かったうえで使います。

パターンドリルの弱点を知っておく

パターンドリルは、弱点を分かったうえで使うのがいちばんのポイントです。

弱点は、単元が細かすぎるがゆえに、比べてまとめて理解しにくい作りになっていること。丸暗記に近い勉強になる可能性があります。同じ型をくり返し書けるという良さの、裏返しです。

たとえば不定詞の3用法

不定詞には、名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法の3つの用法があります。パターンドリルでは、これを完全に分けて、それぞれの型として覚えていきます。

そのため、3つを比べて不定詞という単元を理解する、という目線が抜けがちです。

同じ型が続くので、前の問題の形をまねすれば、理屈が分かっていなくても解けてしまう。分かって解いているのかそうでないのかが本人にも分かりにくい。ある程度、近いものをまとめて理解することで覚えやすいという側面と、たくさんあって何が何だかわからないという側面のどれを取るかということです。

細かいことはいいからどんどん手を動かして覚えたいんだ!というのと、ある程度理解や理屈で覚えたいんだ、というののどちらを重視するかは本当に人によるでしょう。

これだけで文法学習を終えない

これだけで文法学習を終えるのは、やや危険です。あとでニューコースや標準問題集で、単元をまとめて理解する演習を行うことで、良さが出てくる問題集です。

型は手で覚えておいて、あとから用法どうしを比べて理解する。そういう順番で使うことで良さが発揮できる問題集です。

補足:我が家で使ったとき

我が家では、中1の初期に使いました。中1の英語はあまりにも基礎的なところから入るので、頭を使わず、作業に終始した印象があります。英作文が多いので、最後の方がやや書き殴りな部分も見られました。ここはその子の特性によりますね。

パターンドリルの前後のレベルは?

  • 前(難しく感じるとき):ひとつひとつわかりやすく(学研)などの基礎問題集。このレベルでは、理解より先に、簡単なもので勉強の習慣をつけることが大事です。
  • 次:ニューコース問題集(学研)や標準問題集(受験研究社)。パターンドリルで覚えた型を、いろいろなパターンの問題で使い、単元をまとめて理解します。標準問題集はニューコースの1つ上のレベルです。

まとめ

  • 合う子:定期テストで平均点から80点を狙う子。頭より手で覚える方が楽で、たくさん書くのが苦にならない子
  • 特徴:見開き1回30分。選択→並べかえ→英作文の順に、同じ型をくり返し書く
  • 評価:弱点を分かったうえで使えば、基礎固めに良い問題集。弱点は、単元を比べて理解する目線が抜けやすいこと
  • 使い方:これだけで終えず、あとでニューコースや標準問題集で単元をまとめて理解する。そこまで進めば盤石。
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先取りで使うときは

学校の進度に合わせて使うなら、パターンドリルでつまずくことは基本的にはないはずです。同じ型をくり返す作りなので、手が止まることは少ないんですよね。

ただ、まだ学校で習っていない単元を先取りするときは、先に一度、その単元を映像授業で理解しておく方が、パターンドリルも身につきやすくなります。スタディサプリなら、該当単元の授業を確認チェックまで見てから、パターンドリルに入る流れです。

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