教科書ぴったりトレーニング(ぴたトレ)と教科書ワークの違い|どっちを選ぶ?レベルと使い方【中学・レビュー】

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教科書に沿った問題集を探すと、教科書ぴったりトレーニング(新興出版社。以下、ぴたトレ)と中学教科書ワーク(文理。以下、教科書ワーク)の2冊で、だいたい迷いますよね。表紙も中身もよく似ていて、パッと見では違いが分かりにくいんです。

先に結論をいうと、この2冊は基本的にほぼ同じ問題集です。違いはあるにはあるんですが、些細なもの。なので、どちらを選んでも大きく外すことはありません。

この記事では、2冊の立ち位置を学校ワークとの関係から整理して、そのうえで小さな違いと、選び方、使い方をまとめます。

目次

ぴたトレ・教科書ワークはどんな問題集か

ぴたトレと教科書ワークは、どちらも学校の教科書に合わせて作られた、毎日の勉強用の問題集です。

  • 時期:中1〜中3の通年。授業の進み具合に合わせて、日々進める
  • 目的:授業で習った単元の基礎を固めて、学校ワークに入れる状態をつくる(定期テスト対策の土台)
  • 合う子:定期テストで平均点前後から、90点を目指す子

2冊のどちらを選ぶかは、ざっくりこう考えてください。

  • とにかく基礎をしっかり固めたい:ぴたトレ
  • 基礎を固めたうえで、少し高いレベルの問題まで届かせたい:教科書ワーク
  • 迷ったら:本屋で中身を見て、子どもが気に入った方

どちらも1冊あれば十分です。理由はこのあと説明しますね。

学校ワークとの関係

2冊の立ち位置は、学校ワークと並べるとよく分かります。かなりざっくりとしたレベル感でいうと易しい順に以下の順番になります。

  1. ぴたトレ
  2. 教科書ワーク
  3. 学校ワーク

学校ワークって、意外と難しいんですよね。定期テストの前に「学校ワークをやりなさい」と言われますが、平均点に届かない子には、いきなり取り組むと手が止まりやすい問題集です。学校ワークは難しいというより、問題が細かいイメージです。細かいとこまで載っているので、どれが基礎に該当するのかが分かりにくいのです。

ぴたトレと教科書ワークは、その学校ワークから基礎の部分を抜き出したような作りになっています。つまり、学校ワークの手前で、基礎を固めるための問題集。

普段からどちらかを進めておいて、そのあとに学校ワークに取り組むと、もう解いたことのある問題(単元の基礎部分)の上に少し難しい問題が重なるので、理解が立体的になります。学校ワークが「初めて解く難しい問題」ではなく、「基礎の復習と一歩先の練習」に変わるんですね。

ぴたトレと教科書ワークは、どちらもこの「学校ワークの手前」という同じ場所にいます。

2冊の共通点

役割だけでなく、作りもほぼ同じです。どちらも2025年度の新しい教科書に合わせて改訂されていて、次の点は共通しています。

  • 教科書会社ごとの版:学校で使っている教科書と同じ会社の版を選ぶ。単元の順番も教科書どおり
  • 判型:B5判・オールカラー
  • 単元ごとの構成:要点を確かめる → 練習する → 確認テスト、の3段階
  • 定期テスト対策:巻末に定期テスト予想問題
  • 付録:赤シートつきの小冊子、アプリやWEBの自動採点テスト
  • 解説:別冊の解答。解説の量はどちらも同じくらい

ここまで同じだと、正直どちらを選んでも大差ありません。次に挙げる違いも、あくまで些細な違いとして読んでください。

ぴたトレと教科書ワークの違い

違いは4つ。どれも小さな差です。

違い① 問題の難しさ

ぴたトレは、とにかく基礎をしっかり固めることに徹した作りです。授業で習ったことをそのまま確かめる問題が中心で、そのぶん問題そのものもやや易しめ。

教科書ワークも、基礎を重視している点は同じです。そのうえで、入試問題も入れて、より高いレベルの問題まで載せています。

ここは誤解されやすいところなんですが、教科書ワークの方が「レベルが高い問題集」というわけではありません。どちらも基礎が中心で、教科書ワークの方が、最後に届かせる到達点が少し高い、というイメージです。

ぴたトレと教科書ワークの連立方程式のページの比較

↑はどちらも中2数学の連立方程式の演習問題です。
問題を見ると、ぴたトレより教科書ワークの方が数字がいやらしいですよね。また、一部入試問題まで載っています。
基礎部分は同じですが、より高いレベルの問題まで載っていることが分かります。

違い② 問題量

ぴたトレの方が、問題量も少なめです。そのぶん2周しやすく、学校ワークに早くたどり着けます。

教科書ワークは、問題の数が少し多く、高いレベルの問題まで載っているぶん、演習の量を確保できます。教科書ワーク2周と学校ワーク2周で、定期テスト90点を超えるレベルに届きます。

違い③ 紙面と解説

紙面は、ぴたトレの方がすっきりしています。教科書ワークは情報量が多く、詰まった印象。このあたりは文理さんらしいところです。

解説の量は、どちらも同じくらいです。解説で選ぶ必要はありません。

ぴたトレと教科書ワークの紙面の比較

教科書ワークの方がやや色使いが多く、割と隙間にも記載があり情報量が多いイメージ。
これは好みの問題かと思います。文理出版はレベルに関わらず大体このようなレイアウトで割と特徴的です。

違い④ 付録

付録はそれぞれに少しずつ特徴があります。

  • ぴたトレだけ:小学校の内容を確かめる「ぴたトレ0」、思考力・計算力の問題の「ぴたトレ+」、まとめ動画、数学の小テスト365回分、ぴたサポアプリ(1問1答と英単語)
  • 教科書ワークだけ:単元ごとの実力判定テスト、切り取って使う学習カード「ポケットスタディ」、WEBアプリ「Newどこでもワーク」

とはいえ、付録の差も大きくはありません。選ぶ決め手にはしなくて大丈夫です。

出典:新興出版社のリニューアル告知(PR TIMES)、文理「教科書ワーク」の紹介(なるほど!BUNRI)。
付録は教科や版で変わるので、購入前に表紙で確かめてください。

どっちを選ぶか

選ぶ基準は難しさです。問題集は「いまの力でやりきれるか」で選ぶのが基本なので、そのまま当てはめれば大丈夫。

  • とにかく基礎をしっかり固めたい、学校ワークにいきなり取り組むと手が止まる:ぴたトレ
  • 基礎を固めたうえで、少し高いレベルの問題まで届かせたい:教科書ワーク

といっても、差は小さいので、最後は好みで構いません。本屋で中身を開いて、子どもが「これならやれそう」と思えた方が正解です。

教科ごとに変えるのも自由です。数学は教科書ワーク、理科はぴたトレ、という組み合わせでも問題ありません。

ちなみに、2冊とも取り組めれば、なおよいです。ただ、毎日の授業と部活がある中で、現実にはそこまでの時間はなかなか取れません。どちらか1冊で十分です。その1冊をしっかり回す方が大事です。

2冊に共通する使い方

どちらを選んでも、使い方は同じです。時間が十分にあれば、2周してから学校ワークに入る。これで問題ありません。

  1. 授業の進み具合に合わせて、習った単元を日々進める
  2. 定期テストまでに、範囲を2周しておく(2周目は×を◯に変える)
  3. テスト2週間前から、学校ワークの1周目
  4. 1週間前から、学校ワークの2周目で×を◯に変える

定期テストの大事なところは、学校ワークの2周目にどれだけ早くたどり着けるか。普段からぴたトレか教科書ワークで基礎を固めておくと、学校ワークの1周目がスムーズに進み、そのぶん2周目に時間を使えます。

分からない単元が出たら

ぴたトレや教科書ワークは、解いて、間違えて、×を◯に変えるための問題集です。でも、単元そのものが理解できていないと、解説を読んでもなかなか前に進めません。

そういうときは、先にスタディサプリの動画でその単元を理解してから(確認チェックまでやる)、問題集に戻ります。使い方は、スタディサプリのレビューで詳しく書いています。

英語は少し事情が違う

学校によって違いはありますが、英語の定期テストは、教科書に沿った問題があまり出ないことがあります。以前Threadsで聞いてみたときも、「長文は教科書ではなく、先生が作った文章」という声が多くありました。そういう学校では、定期テストに関しては、英語は少し特殊な教科になります。

それでも、定期テストの対策としては、ぴたトレのような教科書準拠の問題集に取り組むしか手がないのが実情です。文法の積み上げは、普段からニューコースや標準問題集で別に進めておきます。

ぴたトレ、教科書ワークの前後のレベルは?

ぴたトレや教科書ワークが合わないときは、レベルを1つ動かします。

  • 終わったら:学校ワークへ。これが基本の流れです
  • 難しすぎるとき:1つ下のレベルのニューコース。それでも難しいときは基礎問題集
  • 物足りないとき:教科書ワークをそのまま難しくした、同じ文理の完全攻略

よくある相談

Q. ぴたトレと教科書ワーク、両方買った方がいいですか?

A. 2冊やれればなおよいですが、どちらか1冊で十分です。役割はほぼ同じなので、新しい問題集を足すより、選んだ方を2周して学校ワークにつなげる方が大事です。

Q. 数学の定期テストが平均点を大きく下回り、学校ワークも初見で4割しか解けません。ぴたトレを買えばいいですか?

A. 平均点を大きく下回っているときは、その単元の基礎的な理解ができていないことが多いです。いきなり問題集を解かせるより、まずスタディサプリでその単元の理解をつくります。そのあと、ぴたトレの同じ単元で演習して、できれば2周。そこまでできてから学校ワークに戻ります。

まとめ

  • 立ち位置:ぴたトレも教科書ワークも、学校ワークの手前で基礎を固める問題集。載せている問題の到達点は、ぴたトレ → 教科書ワーク → 学校ワークの順に高くなる
  • 違い:ぴたトレはとにかく基礎固めに徹していて、問題量も少なく、紙面がすっきり。教科書ワークは基礎重視のまま、より高いレベルの問題まで届く。解説の量は同じくらい。どれも些細な違い
  • 選び方:とにかく基礎ならぴたトレ、少し高いレベルまで届かせたいなら教科書ワーク。最後は好みでよく、どちらか1冊で十分
  • 使い方:授業に合わせて2周してから学校ワークへ。分からない単元は、スタディサプリで理解してから問題集に戻る

迷う時間があったら、どちらか1冊を早く始めて、2周する。地味ですが、それが定期テストのいちばんの近道です。

流れどおりにいかないときは

2周する時間がない場合は

1周目は全問を解いて、×と◯を仕分けます。2周目は×の問題だけに絞れば、時間はかなり縮まります。全部を2周できなくても、×を◯に変えてから学校ワークに入る、という順番は崩さないようにします。

テスト2週間前で、まだ手をつけていない場合は

ここからぴたトレや教科書ワークを始める時間はありません。提出もあるなら、学校ワークに集中します。ぴたトレや教科書ワークは、テストが終わってから、次の単元に合わせて始めれば大丈夫です。

ぴたトレでも難しい場合は

単元の理解が足りないなら、スタディサプリで理解してから戻ります。そもそも家で勉強する習慣がまだないときは、もっと易しい基礎問題集をやりきるところから。習慣がついて平均点を超えてきたら、ぴたトレに戻れば大丈夫です。

物足りない場合は

ぴたトレや教科書ワークが物足りなかったり、さらなる演習を積みたいなら教科書ワークの上位版の完全攻略シリーズをおすすめします。目安は、定期テストで95点前後を安定して取れていることです。

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