なぜ中学生は英単語を覚えられないのか

「頑張って単語を書いているのに全然覚えられない…」
「テストになるとスペルミスばかりで点を落としてしまう…」
中学生の英語学習で最も多い悩みが「英単語」です。
単語力が不足すると、教科書の本文が読めず、テストの得点にも直結します。
しかしこれはセンスや才能の問題ではなく、覚え方の仕組みに原因があります。
この記事では、
・なぜ英単語を覚えられないのか
・正しい覚え方のステップ
・覚えるためのコツ
・復習とテスト前の最終チェック方法
を紹介します。家庭での工夫次第で、英単語は必ず得点源に変えられます。
中学生が英単語に苦戦する理由
小学生までは音だけで学習してきた
小学校の英語は「聞く・話す」が中心。文字を書く経験が少ないため、スペルと意味が結びつかず「なんとなくの音」で覚えているだけになりがちです。
急にスペルを求められる
小学生の時は何となく覚えているだけでも問題ありませんでした。ただし、中学生になると急に単語の音とスペルと両方が求められます。
英単語のスペルと音が結びつかず、ローマ字の感覚が逆に悪さをすることもあり、なかなか英語のスペルの感覚がしっくりこないのです。
正しい英単語の覚え方ステップ
まずは「単語の形を見て意味を理解できる」ことを目標にします。
単語帳やアプリを使って、スペルを見たら即座に意味を答えられる状態をつくりましょう。
次の段階は「日本語を見てスペルが書ける」こと。
定期テストや入試で問われるのはこちらなので、最終的にはここまで仕上げる必要があります。
覚えるためのコツ
- 音読とセットで覚える:声に出すことで「音」と「文字」を結びつけ、記憶に残りやすくなる
- ×→○を何度も:間違えた単語は何度も覚える作業を行います。
- 単語カードを活用:どうしても覚えられない単語はあるもの。その場合は単語カードが有効です。
復習を仕組み化する
「あれだけ練習したのに、テストになると全然書けなかった…」
こんな経験、ありませんか?
これは珍しいことではなく、人の記憶の仕組みによるものです。
単語は一度覚えたつもりでも、復習をしないと数日でスッと抜け落ちてしまうのです。
だからこそ大切なのが、短いサイクルでの復習。
- 翌日
- 3日後
- 1週間後
と、間隔を空けて繰り返すだけで記憶は長く残ります。
実際に我が家でも、覚えるべき単語リストのプリントを作成し、翌日、その3日後にもう一度チェックするようにしたところ、定着率がぐっと上がりました。
復習の有無が、 「テストで点を落とす子」 と 「安定して点を取れる子」 を分ける一番大きな違いです。
⇒暗記が苦手な子向け!効果的な覚え方5選【中学生向け】も参考にしてください
定期テスト前の最終チェック
テスト直前は「覚えた前提」での確認が効果的です。
- 苦手単語リストを重点的に見直す
- 混同しやすい単語をチェック(例:right / write, their / there)
- 前日や当日の朝に5分だけ確認テストをする
本番直前に弱点をつぶすことで、失点を大きく減らせます。
まとめ
- 英単語を覚えられないのは「仕組み」と「復習不足」が原因
- 正しい覚え方は スペル→意味 → スペル挑戦 の2段階
- コツは「音読・×→○ノート・カード・五感の活用」
- 復習は「翌日・3日後・1週間後」のサイクルで仕組み化する
- テスト直前は「最終チェック」で失点を防ぐ
家庭での工夫次第で、英単語は必ず克服できます。
毎日の積み重ねを仕組みに乗せて、得点源に変えていきましょう。
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