✅ はじめに

英語の学習は「積み上げ型」です。
be動詞、一般動詞、時制、関係代名詞……と少しずつ積み重ねて理解していくことで、初めて「英文を自分で作れる力」が育ちます。
しかし現在の中学校では、新課程の影響で英文法を体系的に教わる機会が少なくなっています。
授業では断片的に文法事項が登場し、気づけば「過去形」「三単現のs」が突然出てきて、子どもたちは丸暗記でごまかすしかなくなってしまうのです。
👉 この背景については、別記事 [中学生の英語は家庭学習が必須な理由] で詳しく解説しています。
だからこそ、英文法は 家庭学習で体系的に補うことが不可欠。
この記事では、中1・中2・中3の学年ごとに、家庭で押さえるべき文法と学習の進め方を整理します。
🏠 英文法の家庭学習はどう進める?
英文法を家庭で学ぶときの基本方針はとてもシンプルです。
– まずは問題を解きながら文法のルールを学ぶ
– 問題演習を通じて「わかったつもり」を防ぐ
– 「パターンドリル → ニューコース 」の流れがおすすめ
– 問題集だけでは理解が難しいときは スタディサプリ を活用
– プロの先生の授業で「なぜそうなるのか」が一気にクリアになる
– 苦手な単元をピンポイントで視聴できるので効率的
👉 関連記事:スタディサプリの実体験と使い方
– 間違えた問題は「解き直しノート」にまとめて再演習
– 音読を組み合わせて文の型を体にしみ込ませる
– 文法問題で出てきた単語は、その場で必ず覚える
このサイクルを続けることで、英文法を“積み上げ型”で確実にマスターできます。
🟦 中1:英語の基礎を固める最重要時期
中1の英文法は、英語の「土台作り」。ここでつまずくと、その後の英語全体が苦手科目になりやすいです。
📘 押さえるべき文法単元
- be動詞(am / is / are)と一般動詞の区別
- 否定文・疑問文の作り方
- 三単現のs(He plays〜)
- 過去形(規則・不規則動詞)
- 助動詞 can(〜できる)
- 名詞の複数形(books, boxes)
- 形容詞・副詞の基本的な使い方
📘 おすすめ教材
- パターンドリル 中学英語1年
- ニューコース英語問題集1年
- 標準問題集 英語1年
🟩 中2:つまずきやすい文法に集中
中2は抽象的な文法が増えるため「急に英語がわからなくなる学年」です。
📘 押さえるべき文法単元
- 過去進行形(was/were + doing)
- 未来表現(will / be going to)
- 不定詞(to + 動詞の原形)
- 動名詞(〜すること)
- 比較(原級・比較級・最上級)
- 接続詞(because, when, if など)
- 現在形と受動態の基礎
💬 注意ポイント吹き出し
「特に 不定詞・比較 は多くの子が苦手になるところ。
さらに、現在完了や受動態も入り始めるので、過去分詞をコツコツ覚える習慣が大切です!」
📘 おすすめ教材
- パターンドリル 中学英語2年
- ニューコース英語問題集2年
- 標準問題集 英語2年
🟥 中3:文法を完成させる受験学年
中3は受験を意識し、中学文法を完成させる段階です。
📘 押さえるべき文法単元
- 現在完了(have + 過去分詞)
- 受動態(be + 過去分詞)
- 関係代名詞(who / which / that)
- 分詞(〜している/された)
- 間接疑問文(I don’t know where he lives.)
- 仮定法の初歩(If I were〜)
💬 アドバイス吹き出し
「関係代名詞は中学文法の最大の山場!
夏休み頃までに一度学び、中3の秋には 中学文法をすべて終わらせるのが理想です。」
📘 おすすめ教材
- ニューコース英語問題集3年
- 標準問題集 英語3年
🗝 単語学習のスタンス
単語は「別の単語帳で一気に覚える」よりも、文法問題で出てきた単語をその場で覚えるのが効率的です。
👉 文脈の中で覚えた単語は忘れにくく、文法理解とも直結します。
💡 家庭学習の工夫
- 毎日短時間でも文法問題に触れる習慣をつくる
- 解き直しノートを活用して弱点を整理
- 音読で「英文の型」を体にしみ込ませる
- 学年が進んでも、前の学年の文法を取りこぼさない
👉 関連記事:解き直しノートの作り方
✅ まとめ
- 学校任せでは英文法は身につかない → 家庭で補うことが必須
- 中1:基礎を徹底(be動詞・一般動詞をマスター)
- 中2:不定詞・比較に時間をかけ、過去分詞を確実に覚える
- 中3:夏休みまでに関係代名詞を学び、中学文法を完成させる
- 教材は「パターンドリル → ニューコース → 標準問題集」の流れで反復
- 単語は文法問題とセットで覚える
家庭での積み上げ学習こそが、「入試に通用する英語力」への近道です。
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