中学生のテスト勉強 → 明確なやり方があります

中学生になると「定期テストの勉強、何をすればいいのかわからない…」
「勉強しているけど、点数が伸びていかない」
そんな声をよく耳にします。
小学生と違って、ある程度テスト勉強というものをやらないといけないのは分かっているけど、実際どうしたらいいか分からない。そんな悩みにこの記事は答えていきます。
この記事では、
- 普段から英語・数学の基礎学習を進めている
- テスト1週間前までに学校ワークの1周目を終えている
という前提のもとで、1週間前から当日までに何をすればいいかを具体的に紹介します。
もし、ワークがまだの場合はとにかく1周目のワークを大急ぎでやってしまいましょう!
定期テスト1週間前 × → ◯ にして実力をつける大切な期間
多くの中学生が「テスト1週間前になったからそろそろ…」と勉強を始めますが、
その時点でようやく学校ワークを開いているようでは、間に合いません。
なぜなら、ワークを1周するだけでは「自分の弱点が見つかるだけ」だからです。
理解を深め、得点につなげるには、2周目の学習で×問題を○に変える作業が必要になります。
- 2週間前:1周目(全範囲を終える)
- 1週間前:2周目(×問題中心)
- 直前:最終確認と整理
この流れを意識して勉強を進めることが、テスト勉強の成功のポイントです。

テスト1週間前から当日までの流れ
📅 2週間前:ワーク1周目をスタート
この時期は「広く・早く」全範囲に触れることが目的です。
完璧に理解する必要はありません。
全ての範囲を一度解き終えることを最優先に進めましょう。
ワークを解くときは、
- 間違えた問題には×印をつける
- 「なんとなく解けた」問題にも△をつけておく
この印が、1週間後の“本番の勉強”に直結します。
📅 7〜3日前:ワーク2周目のスタート
テスト1週間前に入ったら、まずやるべきは「間違えた問題の解き直し」です。
1周目でつけた×印の問題を中心に、できるようになるまで繰り返します。
英語や数学は、理解中心の教科。
「なぜ間違えたのか」を確認しながら、ミスの原因を自分で説明できるようにしておくことが大切です。英数は日々の勉強で理解を済ませておきたい教科です。もし、理解が伴っていなかったらスタディサプリなどの映像授業も活用してください。

理科・社会のような暗記教科は、「覚える→思い出す」を短時間で繰り返すのが効果的です。定期テスト対策では、理科と社会は時間を割けば点数に直結していくので、しっかりと時間をかけたい教科です。
夜に長時間まとめてやることももちろん大事ですし、その記憶を朝や帰宅後などのスキマ時間で思い出す作業を行うとかなり記憶が定着しやすくなります。

📅 3〜1日前:余裕があれば実践的な演習を
ワークの解き直しが中心ですが、科目によってはワークのみでは点数の取りこぼしがあることもあります。
演習をやっておきたい筆頭教科は理科。理科はワークだけでは少し演習不足になるので、できれば市販の問題集で演習を強化しておきたいです。教科書の章末問題なんかも盲点なので余裕があれば取り組んでみてください。
ややずるい方法ですが、兄弟や先輩などから過去問が手に入るなら、かなり有効なテスト対策にはなります。
📅 当日:落ち着いて“取れる問題”を取る
朝は要点ノートや暗記カードをサッと確認する程度で十分。
新しいものを入れるより今までの知識を再整理することに時間を割く方がテストには効果的です。
科目別・直前の勉強ポイント
英語
英語は「暗記+慣れ」の積み重ねが結果に出る教科です。
毎日の積み重ねが大切なので、テスト前に頑張ってもさぼっても比較的点数が安定はする教科です。
テスト対策としては、その単元の文法の問題で抜けがないかをチェックし、単語はスペルミスが無いようにして点数を落とさないという対策が有効です。

数学
数学は「解き方の理解」と「計算の正確さ」の両立がポイントです。
ワークを1周やって終わりではなく、できなかった問題を徹底的にやり直すことで、本番での定着が強まります。
間違ったときはなんでこんな間違いしてしまったんだろうと思いますが、実はそこには理解不足や何度も間違えてしまう本人のクセが隠れていたりします。
数書きは間違った問題は同じ間違いをしてしまう傾向があります。しっかりと解き直しをして着実に潰していくことで点数アップが見込めます。

国語
国語は基本的には教科書から出題されます。
「漢字・語彙」に関しては出題されることが分かっているので、確実に点を取りましょう。
漢字練習は誰でもできるはずです。
読解問題も本文のどこが聞かれるかが決まっているので、学校ワークや余裕がある人は教科書ワークなどで実践すれば大きく落とすことはありません。
理科・社会
理科・社会こそ定期テストで時間をかける教科です。
これはほぼワークの回数に点数が比例していきます。ワークは2周するのはもちろん、できれば3周以上行いたいです。
ワークの回数を重ねるだけで点数は伸びていくので、非常にシンプルです。頑張れば高得点も狙えるのでしっかり取り組みたい教科です。
保護者ができるサポート3つ
家庭学習の成否は、親の関わり方でも大きく変わります。
といっても、つきっきりで教える必要はありません。
1つ目は、スケジュールの見える化です。
「そろそろワークを始めておく時期だよ」と声をかけるだけで、子どもの意識が変わります。
2つ目は、小さな達成を認める仕組みづくり。
「×問題を1ページ解き直したら1ポイント」といったご褒美ノートを活用すると、継続のモチベーションになります。
3つ目は、睡眠と生活リズムのサポートです。
夜更かしやスマホの影響を減らし、朝の時間をうまく使える環境を整えてあげましょう。

やりがちなNGテスト勉強法
一生懸命やっているのに成績が上がらない場合、「やる内容」ではなく「やり方」に問題があることがあります。
❌ 教科書やノートを「まとめ直す」だけ
きれいに書き直すだけでは思い出す練習ができないため、効果は薄いです。
テスト勉強は「書くより解く」。
学校ワークで**“脳が思い出す”時間**をつくりましょう。
❌ 学校ワークを1周だけで満足する
1周目は「できないところを見つける」段階。
2周目で×→○に変える作業こそが本番の勉強です。
1周目をやったのは、今まで分かっていたところとそうでないところを仕分けただけです。演習的に多少点数アップに貢献するかもしれませんが、本質的な学力向上にはなっていません。
❌ 直前に新しい問題集に手を出す
教材を増やすより、今のワークをやり切る方が効果的です。
使う教材は「学校ワーク+ノート」で十分。
まとめ
定期テスト1週間前は、“詰め込む時期”ではなく“整える時期”です。
学校ワークの1周目を終え、2周目で間違えた問題を中心に解き直す。
英語・数学は普段の積み重ねを確認し、理科・社会は短時間で反復する。
このシンプルな流れを守るだけで、テスト勉強の質がぐっと高まります。
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