はじめに:英検4級は“英語の基礎確認”に最適なステップ

英検4級は「中学英語の前半(おおよそ中2レベル)」に相当します。
英検5級に続いて4級を受けることで、英語の基礎がどこまで定着しているかを客観的に確認できるのが大きなポイントです。
また、
- 「試験を受ける習慣」が身につく
- 勉強のモチベーションを保てる
- 苦手な文法・語彙を早めに発見できる
といった効果もあります。
4級はまだ“実力チェック”の段階。合格を目標にしながらも、英語学習の土台固めとして取り組むのがおすすめです。
英検4級のレベルと出題内容
英検4級は「中2」レベルの内容が中心です。
日常生活をテーマにした会話文やメール文など、少し実践的な英語が出てきます。
| 分野 | 主な内容 |
|---|---|
| 文法 | 過去形・未来形・助動詞(can, will, mustなど)・比較・There is構文など |
| 語彙 | 学校生活・趣味・買い物・旅行などの基本語彙(約1300語) |
| リスニング | 会話・説明文の内容一致問題(スピードはゆっくり) |
| 長文読解 | メール文・日記文・ 日常的な会話文など |
対策はシンプルでOK:「英検4級をひとつひとつわかりやすく」で十分
中学生の英検4級対策は、難しい教材を使う必要はありません。
おすすめはやはり、シリーズ定番の
👉 『英検4級をひとつひとつわかりやすく。』
この1冊に沿って勉強すれば、出題範囲をすべてカバーできます。
この教材が家庭学習にぴったりな理由
- 1回分が短く、毎日コツコツ進めやすい
- 中1内容の復習も自然にできる
- QR音声付きでリスニング対策も可能
- 掲載されている語彙だけで、4級に必要な単語量を十分カバーできる
この教材を一通り取り組みます。苦手だなという単元は複数回やるとグンと力が付きます。
過去問は“必ず2回”解く
英検対策で最も差がつくのが「過去問の実践練習」です。
長文問題やメール文は、一度解いた経験があるかどうかで慣れがまったく違うため、過去問は必ず2回解くのがおすすめです。
過去問演習の進め方
- 1回目:時間を気にせず内容理解を重視
→ 正解よりも「どこで迷ったか」を確認。 - 2回目:実際の試験時間で本番練習
→ 問題形式・スピード感に慣れる。
2回目で“慣れ”が出ることで、本番でも焦らず取り組めるようになります。
何年もの過去問をやるより、1年だけでもいいので問題文から英語のエッセンスをしっかり理解するほうが結果的に英語の実力を身につけることに繋がります、
英検を通して「語彙力」を強化しよう
英検のもう一つの意義は、「語彙を体系的に増やせる」ことです。
単語を1つ1つ覚えるのではなく、出題頻度が高い重要語を自然に学べるのが英検対策の強みです。
「英検4級をひとつひとつわかりやすく」に掲載されている語彙をしっかり覚えるだけでも、
- 定期テストの読解がスムーズになる
- 教科書本文が理解しやすくなる
- リスニングでも単語の聞き取りができる
といった実際の英語力アップにつながります。
「英検を通して語彙教科=実力強化」と捉えて取り組むのが家庭学習のコツです。
注意点:合格=理解ではない
英検4級は、文法が完全に理解できていなくても“なんとなくの感覚”で正解できてしまう問題もあります。
そのため、合格=理解が完璧ではありません。
保護者としては、
「どの文法がまだあいまいなのか」
「どんなタイプの問題でつまずいているか」
を一緒に確認してあげることで、次のステップ(3級)への準備がスムーズになります。
英検4級に合格したからと言って、不定詞や比較を理解しているわけではありません。
ここは英検合格後も演習を通して深めていくことがとても大切なところです。
英検4級から3級へ:英語学習を“習慣化”するステップに
英検4級を受ける最大の意味は、「英語を学び続ける習慣をつくること」。
5級→4級→3級…と段階を踏むことで、英語学習が“特別なことではなく日常の一部”になります。
特に3級からは**英作文・面接(スピーキング)**が加わるため、
4級のうちに「単語+文法+読解力」の土台を固めておくと安心です。
まとめ:家庭学習で十分合格できる!
- 英検4級は「中2レベル」
- 対策は「ひとつひとつわかりやすく」+過去問2回でOK
- 語彙学習がそのまま英語力アップにつながる
- 合格よりも“理解の定着”と“学習習慣”が大切
中学生にとって英検4級は、英語学習の中間チェックポイント。
家庭での短時間学習を積み重ねることで、十分に合格が狙えます。
そして、ここで身につけた勉強習慣が、英検3級・高校入試・その先の英語力へとつながっていきます。
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